愛は傷つけない(智子)

夫がきついことを言ったりしたりするのは、単なる照れ隠しだ。 愛情の裏返しだ。 心の奥底ではちゃんと愛情を持ってるはずだ。 仕事のストレスがたまってるんだ。 疲れてて余裕がないだけだ。 私が受け止めてあげなきゃ。 本当は私のことを大事に思っているはずだ。 だって優しいときもあるから。 昔は優しかったから。 冷たい人であるわけがない。 本当は優しい人だけど、私には甘えてるんだ。

そういう「解釈」が必要な場面は、もちろんあると思います。 でも、それが結婚生活を通じて、常にそう考えていなきゃいけないとしたら、その「解釈」自体を見直す勇気をもってほしいと思います。

いつも、「きっと~だ」「○○のはずだ」ばかりでは、安心感はありません。 愛情とは、安心感や安全感をもたらすものです。 それをもたらさないものは、愛情とはいいがたいと思います。

『愛は傷つけない』という本があります。

41g76WAx+UL__SS500_ 当事務所の応接室にも置いてあって、ご相談にいらっしゃる方の多くがお待ちになっている間、読んでおられます。子ども向けの絵本や猫の写真集に混じっておいてあるのですが、すぐに目にとまるようです。

そう、ほんとにそのとおり、これに尽きると思う。「愛は傷つけない」のです。 たとえ間違って傷つけることがあっても、すぐに手当てするのです。 それがいつも傷つけてばかり、手当もしてくれない。そこにいるのが辛い。 そうであれば、勇気を持って、その「愛」を疑ってほしい。

とてもいい本です。一歩を踏み出せない方に、ぜひお勧めしたい一冊です。